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最終更新日:2011年7月27日(水)


羊蹄山麓の環境にやさしい農業技術(ゆりね)


■ ゆりね(真狩村) ようていのゆりね
○羊蹄山麓の主なゆりね産地(面積の大きい順)
  真狩村、ニセコ町、留寿都村

○羊蹄山麓のゆりね

  ゆりねは、茶碗蒸しや薬膳だけに使う食材?いいえ、そんなことはありません。栽培には収穫まで4~5年の時間と手作業が多く手間がかかる作物ですが、栄養価が高く、長期保存も可能であり、炊き込みご飯やかき揚げなど、簡単メニューもたくさん。羊蹄山麓は全国のゆりねのなんと4割以上を生産し、品質面でも評価の高い“日本一の産地”です。羊蹄山麓では、おいしいゆり根が生産されています。 

○ゆりねが収穫されるまで

 種球(ウィルスフリー球)を植付けてから、りん片増殖、養成球生産を経て、販売球が収穫するまでに4~5年の歳月を要します。

ゆりね

    

○羊蹄山麓で使われている環境にやさしい農業技術
驚きの長期輪作と土づくり!
 一般の畑作物は、4~5年の輪作で栽培しますが、ゆりねは、病気に弱い品目なので、イネ科作物(麦・スイートコーン等)や前作には緑肥作物を導入して10年程度の輪作を実践しています。このように長期輪作の実践について、ゆりねがマイナー作物であることからあまり知られておらず、農業関係者ですら驚きの声をあげます。
 また、その間、計画的に完熟堆肥の投入を行い、その他肥料にも有機質肥料を使用するなど、環境に配慮しながら、土づくりを行っています。

(用語説明)
【輪作】
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ほ場への堆肥散布
ほ場への堆肥散布
手作業主体で農薬の使用は最小限!
 ゆりねは、増殖、肥大して販売できる状態にするまでに多くの年月を要し、その上、収穫をはじめ農作業のほとんどが手作業であることから、手間がかかり、大量生産が難しい品目です。
 また、各種病害虫については、ほ場観察による病害虫発生予察を徹底し、早期発見、早期防除を心掛け、農薬の使用を最小限にとどめています。
 さらに、農薬に頼らない技術や手作業がたくさん導入されています。
 例えば、ゆりねは、ウイルスの影響で、収量が減少したり、品質が低下したりしやすい品目なので、母球を生産するために、ウイルスフリー球を使用し、また、ウイルスを伝搬するアブラムシを避けるため、網室(寒冷紗)の中で栽培します。
 また、花を咲かせると球根(ゆりね)が肥大しないので、蕾を摘み取ることが必要で、この作業(摘蕾)も、すべて手作業で行われます。

(用語説明)
【病害虫発生予察】
 農作物の安定生産と品質の向上を図るため、適時かつ経済的な病害虫防除作業が実施できるように、病害虫の発生状況を生産者自らが調査し、今後の発生を予測すること。

【ウイルスフリー球】
 ゆりねを増殖するために使用するウイルスに感染していない種球のこと。JAようていやホクレンなどが、施設内で、茎頂点培養を用い、生産する。
道内農協で唯一のウイルスフリー球培養施設
道内農協で唯一のウイルスフリー球培養施設

網室でのゆりねの母球栽培(左)
網室でのゆりねの母球栽培(左)
※上記技術は、地域に導入されている技術であり、当該作物の全ての栽培で利用されている訳ではありません。

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