後志農業改良普及センターでは、令和3年度地域課題解決研修において、「後志管内における施設園芸作物のスマート農業の推進」をテーマに活動しています。今回は、ホクレン倶知安支所の協力を得て、10月8日にホクレン長沼研究農場への視察研修を行いました。
座学では、ハウストマトの環境制御実証試験について説明を受講しました。メリットとして、管理労働時間の短縮、温室内の環境制御により増収や品質向上が期待され、隔離床栽培で、土壌病害や、残留農薬の影響を受けない等があるとのことでした。
一方で、デメリットとしては、初期の投資額が大きい、道内気候に適した技術が未確立、廃液の処理や停電時の対策(地震、SDGsの対応等が不十分)等が挙げられました。
また、GNSS(全地球測位システム)ガイダンスシステム・自動操舵のメリットとして、掛け合わせ幅の減少、作業精度の向上、手放し運転等作業の効率化が図れるとのことでした。
続いて、試験用環境制御ハウスの見学、自動操舵トラクター乗車体験などにより、知識を深め、地域での導入の際の参考としました。
座学での研修
環境制御ハウスの視察
環境制御ハウスの視察
GNSSガイダンスシステムを搭載したトラクターによる自動走行