●サイクリング(道の駅みなとま~れ寿都:寿都町)
積丹半島の根元から海沿いに南西方向へおよそ30km進むと、見えてくるのが寿都湾。
北海道のブランド牡蠣のひとつ「寿かき」や、ウニ、シラスなどがここで育っています。
この寿都湾に面するまち・寿都町では、道の駅みなとま~れ寿都でレンタサイクル(自転車レンタル)ができ、寿都湾沿いの美しい景色の下でサイクリング体験が楽しめます。
特に、観光協会のパンフレットにあるサイクリングコースが基本、ということでどんな楽しみがあるコースか、ここに紹介したいと思います。
道の駅みなとま~れ寿都のレンタサイクルは、札幌圏や北海道外からの旅行客 20~30 代男女が多く利用しているそうです。
開館の朝 9 時から夕方の閉館時間 30 分前まで、1日 1,000 円で使い放題で、全車おりたたみ自転車でそろえています。
ヘルメットを借りて事前説明を聞いたら、サイクリングスタート。道の駅を出発して、スッツ・オイスター・ビレッジで折り返して、道の駅に戻るという片道約60分のサイクリングMAPコースを走ります。
まちがコンパクトなので、途中寄り道しても迷わない、ということで、ゆっくり散策して景色を楽しみたいですね。
道の駅から海岸沿いの道を走ると、漁港の風景が見えてきます。その先の国道229号に合流しつつ、さらに海岸沿いを進みます。
函館から小樽までの津軽海峡と日本海沿いを走る国道 228号、229 号、5号を総称して「日本海追分ソーランライン」と呼ばれていて、道南屈指の絶景シーサイドルートです。
寿都町の国道もその一区間だけに、風景は見ごたえ十分。自転車で走ると、車とは違った風景のさらに細やかな存在感を感じられます。
朱太川が見えてきたら左へ分岐する細い道を進み、栄橋を渡って、風力発電所を目指します。
巨大な風車が並ぶダイナミックな佇まいと、自然の景色との調和。想像上の風景のような光景が現実世界に広がっています。
1989年に稼働し全国初の自治体による風力発電所となった寿都町の風力発電所ですが、実は風車の真下に自由に入れる場所もあります。
日常では見かけることのない巨大風車に、思わず写真を撮りたくなること間違いなし。
国道229号に戻り歌棄(うたすつ)市街地を過ぎると、再び海が見えてきます。
この付近は、寿都鰊御殿ビューポイントパーキングがあり、風車が並ぶ素晴らしい海岸風景を眺めることができます。
また、パーキングの隣には「橋本家(旧鰊御殿)」の歴史的建造物があります。
夏季限定で営業しているお隣のシーニックカフェでは、解放感に浸りながら小休止をここでとることができます。
寿都鰊御殿ビューポイントパーキングからおよそ10分で、目的地のスッツ・オイスター・ビレッジに到着します。
昼食に「しりべし応援店」に加盟しているこのお店を選ぶと、できたて熱々のおいしさと、窓からの海の眺めが、寿都の旅情をかきたててくれます。
地元寿都湾をはじめ北海道で獲れた貝の蒸し焼き各種、海鮮丼も人気ですが、何といってもおすすめしたいのは、カキ食べ放題(カキ飯+カキ汁+ドリンクバー付。大人4,600円(税込)、小人(4歳〜12歳)2,100円(税込))。
北海道産のカキを提供していますが、漁の時期が合えば地元の「寿かき」が食べられます。
帰りは基本的に来た道を戻りますが、風力発電所の付近では、浜中野営場というキャンプ場を通ります。
ここは目の前に砂浜が広がっているので、自転車を降りてつい遊びたくなります。
時間があれば、朱太川と高台を越え南へ進んだ約10分のところに寿都温泉ゆべつのゆがあり、温泉で汗を流して帰ることもできます。
それだけではもったいないこともあり、レンタサイクルを利用する方の中には、そのまま1泊する旅のプランを立てている方も多いようです。
お泊りの際はせっかくなので、夕食にはご当地グルメの「寿都ほっけメシ」、特産品「バジル焼酎」もぜひお試しください。
<アクティビティ料金>
●レンタサイクル
朝9時~閉館時間30分前、1日1,000円
<お申込み・お問合せ>
道の駅みなとま~れ寿都
寿都郡寿都町字大磯町29-1(道道寿都黒松内線沿い)
TEL 0136-62-2550
休館日 無休(4月~9月)
第1・第3月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)年末年始
営業時間9:00~18:00(4月~9月)
9:00~17:00(10月~3月)