いまだ衰えることのないサウナ熱の中、2024年12月にオープンしたのが「sauna NALUQ(サウナ ナルーク)」。ニセコ町との境界に程近い蘭越町内にあり、山深い静けさの中でじっくりとサウナに浸れるプライベート空間です。
サウナは予約制の完全貸切。タオル類やポンチョ、水着、サウナハットなどのグッズは有料でレンタルできるので、手ぶらで利用できるのも魅力です。
壁で目隠しされた完全屋外のウッドデッキが、外気浴エリア。サウナの他には、水深120㎝と100㎝の水風呂が2つ、リクライニングチェア、焚き火台などが備えられています。
いざ、サウナへ。この日の外気温はかろうじてプラスになる程度。デッキにつながる扉を開け、一瞬ながら凍えて扉を開くと、そこに広がるのはヒノキの香りに包まれた癒しの空間。大きな窓から雪深い木立を眺められ、視覚的にも癒されます。
フラットなすのこ状の床に置いた椅子に座り、まずは短めに5分。ジワジワと汗が噴き出したところで、水風呂に向かいます。マネージャーの野村康介さんによると、この日の水温は8℃ほどとのこと。厳冬期には氷が張るほどに落ち込むと言いますが、それでも十分に冷たい。声にならない声を発しながら、なんとか胸あたりまで浸かるのが限界でした。
体を拭き、ポンチョを来たら外気浴タイム。焚き火が足元をちょうど良く温めてくれます。そしてサウナへ…を3度繰り返すと、水風呂に躊躇なく首まで浸かれるほど体がヒートアップしてきました。セルフロウリュで熱量アップしたおかげでしょう。サウナ室がドーム状になっていることで対流した熱が背中に回り込むので、効率よく汗を流せると実感します。
もう体はポカポカ。外気浴でもまったく寒さを感じません。野鳥のさえずりや薪の爆ぜる音が心地よく響いてきます。少し寒さを感じたらまたサウナへ…と繰り返していると、2時間は想像以上に早く過ぎていきます。
2時間12,000円という価格に多少たじろぐかも知れませんが、6名までのグループで利用できる(サウナ内は4人までを推奨)ので、仲間との誰にも邪魔されないサウナ時間を堪能できると思えばリーズナブルに感じられるはずです。
〈アクティビティ料金〉
● プライベートサウナ
・料金 12,000円(2時間)
・人数 1~6名
・アメニティ サウナマット(枚数無制限/目安として3枚)、コスメ(siracaシリーズ)化粧水/美容液/クリーム/ハンドクリーム
・レンタル フェイスタオル/バスタオル/ポンチョ/水着/サウナハット