北海道生活presents/世界が注目する「しりべしワイン」の生産者を訪ねて

北海道に急増中のワイナリー。
中でも今注目したいのが余市町を含む後志エリアです。
広大なブドウ畑の中に建つワイナリーやレストラン&ショップを併設しているワイナリーもあり、
ドライブの目的地としてもおすすめの場所をピックアップ。
ワイン愛好家から初心者までが楽しめるスポットを、全国誌「北海道生活」がご紹介。
※データは2023年7月時のもの。内容が変更されている場合があります。ご了承ください。

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【北海道生活とは?】
あこがれの大地“北海道”の環境の素晴らしさ、産物のクォリティの高さ、
暮らしの豊かさなどを美しいビジュアルで紹介。
地元に密着した取材で、個人の旅の町歩き、北海道の暮らしに役立つ情報を発信している雑誌です。
全国書店にて発売中。 [HP] https://www.hokkaido-life.net/

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左/北海道生活 右/別冊・大人の旅ガイド

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▶ CONTENTS(目次)

・NIKI Hills Winery(ニキヒルズワイナリー)【仁木町】
・Domaine Bless(ドメーヌ・ブレス)【仁木町】
・北海道ワイン【小樽市】
・余市ワイナリー【余市町】
・松原農園【蘭越町】
・OSA WINERY(オサワイナリー)【小樽市】

NIKI Hills Winery(ニキヒルズワイナリー)【仁木町】

直売所あり.png 見学可.png

グルメ、ガーデン、宿泊も楽しめる、仁木町を見わたす高台のワイナリー

フルーツロードという道があるほど果樹地帯に恵まれた仁木町にある、大きな丘の上にあるワイナリー。見渡す限りのブドウ畑、そこから広がるガーデンには花々が咲き誇る。

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(眼科に広がる仁木町の風景は、遠くに海まで見渡せる。ここから地元食材を使った美味しい料理とワインが楽しめる。)


「むしろガーデンの中にワイナリーがあるというイメージで、森があり、花があり、ワイナリーもある癒しと感動の空間が広がります」と総支配人 の舟津圭三さん。ワイン醸造は、太田麻美子さんとウィズリントン・マリコさんがシャルドネやピノ・ノワール種に力を入れ、豊かな香りのワインをめざす。

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(国際ワインコンクールで受賞した、ケルナー種の白ワイン「HATSUYUKI」。)


2022年にはレストラン「Aperçu(アペルシュ)」がオープン、永井尚樹シェフとソムリエの有馬佳宏さんが提供する料理とワインを、ランチ・ディナーともコース仕立てで味わえる。自社ワインと想像力をかきてるオリジナルのフランス料理のペアリングは絶品。ワインと食事、できれば宿泊込みでじっくり滞在してみたい。

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(畑を臨むVIPヴィンヤードルーム。)


NIKI Hills Winery(ニキヒルズワイナリー)
余市郡仁木町旭台148-1
0135-32-3801
JR仁木駅より車で約10分
新千歳空港より車で約1時間30分
営 10:00~16:00 
休 不定休
室 3室(宿泊)

[レストラン Aperçu(アペルシュ)]
営 ランチ11:30~LO 13:00 / ディナー18:00スタート (前日まで要予約)
席 18席(禁煙)
サービス料 10%
Pあり(50台・無料)
クレジットカード主なものOK
https://nikihills.co.jp/
https://www.shiribeshi.pref.hokkaido.lg.jp/ss/srk/kankou/143670.html

Domaine Bless(ドメーヌ・ブレス)【仁木町】

※取材時名称は「ル・レーブ・ワイナリー」。2023年12月より現社名にて営業されております。

直売所なし.png 見学可.png ※カフェ営業期間中の土・日曜のみ、 ワイナリーツアーは要予約

「あったらいいな」が詰まった、夫婦ふたりの夢のワイナリー

本間裕康さん・真紀さん夫妻が、 ワイナリーづくりのため仁木町へ移住したのは2014年のこと。ワインが大好きで、国内外のワイナリーめぐりが趣味だったという。次第に栽培や醸造に対する興味が深まり、余市町のワイナリーでの研修を経て、仁木町旭台にある耕作放棄地を取得。荒れ果てた地を、なだらかな傾斜のあるブドウ畑へと造成していった。

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(ブドウ畑の前に広がる小さなガーデン。カフェから見える景色も考えながら設計した。)


かつて、二人が国内外のワイナリーめぐりで感じたことを、今度は自分たちのワイナリーとして実現へ。ブドウ畑を眺めながらワインや食事が楽しめるカフェや宿泊施設、ワイナリーウエディングなど、ワイナリーを旅してきた二人の「あったらいいな」を少しずつ実現させている。

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(メインブランドの白ワイン「MUSUBI〜結〜」。ワインとワインの結び、ワインと人との結びの意味が込められている。)


近年その歩みと確かな品質が認められ、「日本ワイナリーアワード2021」では三つ星、翌年は四つ星を受賞。今後ますます期待されるワイナリーのひとつだ。

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(カフェで人気の「ランチセット」1,500円。余市「北島農場」産豚肉のソーセージのキッシュや「福原宝豆腐店」の豆腐とチーズを使ったセイボリー(食事用)タルトなど。)


Domaine Bless(ドメーヌ・ブレス)
(旧名 ル・レーヴ・ワイナリー(葡萄酒夢工房))
余市郡仁木町旭台303
0135-31-3311
JR仁木駅より車で約5分、 または徒歩約20分
新千歳空港より車で約1時間30分
営 [カフェ] 土・日曜のみ営業 11:00~14:00
休 不定休 (10~4月は冬期休業)
P あり(6台・無料)
クレジットカード主なものOK
https://le-reve-winery.com/

北海道ワイン【小樽市】

直売所あり.png 見学可.png ※入館無料、工場見学は有料・要事前予約

この秋リニューアルオープン、広がる新たなワイナリー体験

北海道におけるワイン醸造のリーダー的存在で、「おたるワイン」や「鶴沼ワイン」でも知られる 日本最大のワイナリー。北海道を中心に国産ブドウ100%使用・自社醸造をモットーとし、契約農家と自社農園のブドウから産まれるワインは約100種類。ワインの試飲ができる直営店「おたるワインギャラリー」は改装を進めており、2023年9月上旬にリニューアル予定。

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(写真左から“おたる”シリーズの「ピノ・ノワール」と「特撰ナイヤガラ」。“鶴沼収穫”シリーズの「木樽熟成ロンド」と「ゲヴュルツトラミネール」、「トラディショナルメソッド北海道」、PIWI品種を使った「PIWIs Blend」。)


新たに生まれ変わる館内では、北海道ワインの創業にまつわる歴史やワインづくりの四季を学べるほか、有料の「工場見学」では、大型スクリーンによる空間型VRで没入感を誘う「ヴァーチャルヴィンヤード」を設置。ツアー参加者のみ利用可能な特別試飲ルームでの希少なワインテイスティングなど、ワイナリー見学の新たな楽しみ方が広がりそうだ。

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(山の中腹に建つ本社醸造所。隣接の展望広場からは日本海と小樽の街並みも見渡せる。)


北海道ワイン/おたるワインギャラリー
小樽市朝里川温泉1丁目130
0134-34-2187
JR南小樽駅より車で約20分
新千歳空港より車で約1時間10分
9:00~17:00
休 年末年始(9月上旬までリニューアル改装にともない一部縮小営業)
P あり(50台無料)
クレジットカード主なものOK
https://www.hokkaidowine.com/
https://www.shiribeshi.pref.hokkaido.lg.jp/ss/srk/kankou/143663.html

余市ワイナリー【余市町】

直売所あり.png 見学可.png

風土に根ざしたワインづくりに励む、余市の先駆け的なワイナリー

道内随一のワイン用ブドウの生産量を誇る余市町で、1974年に初めてワインづくりを手がけた最も歴史あるワイナリー。「余市のブドウを余市で仕込む、余市に根付いたワインづくりを」と創業時から町内のブドウ農家と栽培契約を結び、〝顔の見える信頼関係〟のもとで育てられた余市産ブドウを使用。近年では自社畑でのブドウ栽培にも力を入れ、若手栽培家とともに新たなステップに挑戦するなど、より質の高いブドウづくり・ワインづくりに日々取り組んでいる。

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(写真左より、余市ワインを代表する「ケルナー」、「樽熟ツヴァイケルトレーベ」は肉料理、「ミュラートゥルガウ」は魚料理と相性抜群。「メルローの記録」は醸造所限定、なくなり次第終了。)


豊かな自然に囲まれた広大な敷地内には、直営のレストランやカフェ&ベーカリー、アートギャラリー、ドッグランなどを併設し、ワインを通じた多種多様な楽しみ方を提案。ショップではワイナリー限定商品はじめ、おすすめワインを無料試飲できるほか、発酵醸造所の工場見学も自由。ワインビギナーから愛好家まで、誰でも気軽にワインに親しむことができる。

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(使用するチーズ、小麦粉はすべて北海道産、石窯で風味豊かに焼き上げるピッツァ。北海道産ニシンのマリネ・余市産鮭トバ・ジャガイモをのせたピッツァはここでしか出会えない一枚。「ミュラートゥルガウ」とのペアリングがおすすめ。)


余市ワイナリー/余市ワイン醸造所
余市郡余市町黒川町1318
0135-21-6161
JR余市駅より車で約5分
新千歳空港より車で約1時間20分
営 10:00~16:30 (レストラン 11:30~LO 14:30、カフェ&ベーカリー ~ 16:00)
休 火曜 (1~4月火・水曜)、ギャラリーは11~3月冬季休業
P あり(50台無料)
クレジットカード主なものOK
https://nipponseishu.co.jp/yoichiwine/
https://www.shiribeshi.pref.hokkaido.lg.jp/ss/srk/kankou/Introducing_Shiribeshi_Winery_Yoichiwinery.html

松原農園【蘭越町】

直売所あり.png ※事前予約制 見学不可.png

産業への誇りが育んだブドウで醸す、日々の食卓を豊かにするワイン

2023年にワイン特区に指定された蘭越町で、30年に渡りワインを造り続けているのが松原農園だ。広島県から北海道へ移住した松原さんは、醸造やブドウ栽培を経験。現在は手作業を基本にブドウを育てる傍ら、隣接する醸造所で毎年1万本以上のワインを生産している。「ワインは可能性を探る産業」だと話す松原さん。人とのつながりやひらめき、時をかけて試行錯誤を重ねていると、思いがけない味わいが生まれるのがワインのおもしろさだという。

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(「日常で楽しんでほしい」というワインは家庭料理とも相性抜群。農園で購入希望の際は事前に電話連絡を。)


「様々な場所を訪ね歩きミュラー・トゥルガウ種に最適な土地を探していました。秋の冷え込みがしっかり あってブドウの個性が活きるうえ、霜が少なく収穫量も見込めた」のが蘭越町を選んだ理由。あえてブドウを完熟させずに仕込むワイン は、青リンゴのような爽やかさと 酸が際立ち、誰もが美味しいと感じられる逸品だ。

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(ニセコ連峰のふもとに広がる蘭越町。その森に囲まれた上里地区の高台でブドウを育てている。)


松原農園(まつばらのうえん)
磯谷郡蘭越町字上里151-8
0136-57-5758
JR蘭越駅より車で約17分
新千歳空港より車で約1時間5分
営 日によって異なる
休 不定
P あり(4台・無料)
http://matsubarawine.com
https://www.shiribeshi.pref.hokkaido.lg.jp/ss/srk/kankou/143641.html

OSA WINERY(オサ ワイナリー)【小樽市】

直売所あり.png ※有料試飲あり 見学不可.png

“幸せのワイン”をテーマにした小樽の街ナカワイナリー

小樽駅から約徒歩7分、観光客でにぎわう小樽運河から一本道路を隔てただけで、おだやかな日常が息づく場所がある。大正時代に建てられた石造りの蔵は、1階は醸造所、2階は土曜のみオープンするショップ&バーとして活用。

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(古い石蔵は、一年を通して室温が安定しているので、ワインの熟成にもいいという。)


長直樹さん・真子さん夫妻がブドウの栽培から手がけた、香り豊かなワインを提供している。一番人気の「タビ」に使われる『旅路』は別名・紅塩谷ともいい、小樽が発祥といわれるブドウ。そのほか自社畑産の様々なブドウ品種を合わせた長さんのワインは、香り高い白ワインとして評判になっている。〝幸せのワイン"というコンセプトでつくられる、それぞれのワインをぜひ味わってみてほしい。

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(写真左より旅路を使った「tabi(タビ)」は小樽の寿司との相性を追求したという辛口の白ワイン。右はデラウェアと旅路、ピノグリをブレンドし、にごりを残した瓶内二次発酵の辛口スパークリング「ocean(オーシャン)」。醸造所限定ワインもあり。)


OSA WINERY(オサ ワイナリー)
小樽市色内1丁目6-4
0134-61-1955
JR小樽駅より徒歩約7分
新千歳空港より車で約1時間5分
営 毎週土曜 13:00~17:00
休 日~金曜、秋の収穫・仕込みなど繁忙期は休業
席 8席(禁煙)
P なし
クレジットカード主なものOK
https://osawinery.com/
https://www.shiribeshi.pref.hokkaido.lg.jp/ss/srk/kankou/144964.html

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